扁桃腺摘出手術 恐怖の体験記
2003年11月5日入院

昨年、IgA腎症という病気で予後不良郡(将来透析)と診断される。
治療法はない。が、扁桃腺を摘出することでIgA腎症の症状が改善
されることもあるとのこと。。。でも主治医は確立は5分と。万が一に
かけてみることにした。せめて1日のタンパク尿が1g以下に!
もともと扁桃腺には、な〜んの異常もないのです。だけどとりあえず、同じ大学病院内の耳鼻科へ。
数日後、入院と手術日の電話がかかってきました。
実は、ビビリの私はその日までインターネットで同じ手術をした人の
体験日記を読みあさり、ますます恐怖感をつのらせることとなりました。
ビビリ情報

@麻酔からさめたら、気持ち悪い。

A喉から2つの扁桃腺を取ったら、傷はそのままなので考えられないほどの激痛!

Bオペ前に浣腸される。(これは、なかった)ホッ

C術後、10日たっても、まだまだ激痛。

D痛すぎてごはんが食べられない。(これは大問題!)

Eとにかく痛い

F激しく痛い

G出産より痛い(んなバカな)

H鼻からスイカ(?)

う〜んキリがない。。。
手術日
朝から緊張!だって全身麻酔だもん。目がさめなかったらどうしよう。。。
オペ室に行く前に、看護婦さんがリラックスする筋肉注射を打ってくれた。
そのままストレッチャーにのせられ手術室へ。エレベーターの中ではジロジロ見られてるし。。。。

なんだかたくさんの自動ドアを通って、行き着いた場所は、ドラマとかで
よく見る丸い電気がたくさんついてる真下。。もうイッキに心拍数あがりまくり。
「はい桂さ〜ん(いや、苗字で呼ばれてたか^_^;)、がんばりましょう」
と、外来で担当してくれたフッチ〜でした。(あ、主治医を勝手にそう呼んでました)
「おまえががんばれよ〜」と言いたい気分。
看護婦さんに体にシーツをかけられ手際よく全裸にされ、口元にマスクを当てられました。
うわ〜、いよいよかな〜。ちゃんと意識なくなるかな〜。意識あるうちから
オペがはじまったらどうしよ〜!!!など、考えていたら麻酔科の先生が
「じゃ、あと2〜3秒で意識がなくなりますよ〜。深呼吸してください」と言われ
ス〜っと息を吸い込んだら、もうハ〜っと息を吐いた記憶がないんです。^_^;

う〜・・・・・・・・・っ。なんか騒がしいなぁぁぁ。誰か叫んでるぞ。。。
「桂さ〜ん(だから、ホントは苗字だってば)わかりますかぁぁあああ?」
何かをつかんでる感触。「手にぎって〜!」
このあたりで、意識が戻ってきたみたい。「あ、これは私を麻酔からさまそうと
してるんだ!!!」と気がついて、必死に看護婦さんの手を握りかえしました

その後は、あまりにもボ〜ッとして記憶があいまいですが、両親が来てくれた
あたりは覚えています。
おちゃらけて見せようとしたが・・・・・無理だった。。酸素マスクをしてる娘の
姿なんてあまり、見せたくなかったなぁ。
かわいそうだね〜と言って私を見てる母親をかわいそうだなぁ〜と思っていた
ような・・・・・。
とりあえず、ちょとは元気な姿を見せておこうと、看護婦さんを呼んでトイレに
はじめてたちあがりました。フラフラしながらトイレへ。。。

洋式の便器に座って・・・・・???あれ?出ないなぁ。
麻酔のせいか、力が入らない。。どこに力を入れたっけ?それとも力を抜くん
だっけ?結局、出なかった。
トイレから出て手を洗おうとして、鏡をみてビックリ。そこには妖怪人間ベラが。。
唇が血のかたまりで真っ黒。

そうそう、肝心の痛みは、まだ麻酔のせいで、はっきりしません。いろいろ体験を
読んでたので、意外と大丈夫じゃん!などどその時は思ってました。

そして、夜になってだんだん痛みが・・・・。麻酔が切れてきたのです。ごっくんすると
それはそれは、すさまじい痛みが。。。朝の4時ごろからは、まったく眠れず痛みとの
戦いでした。
手術後1日目
さっそく1日目から朝食が出ます。でも出てきたのは3分粥と味噌汁。みじん切りの
訳のわからない鳥のエサみたいなヤツ。
口が片方ちょっと裂けてたのでスプーンで冷たい味噌汁を口の中へ。プチゴックン。
「いで〜!!!」だめだ。痛い。でももう1回。ゴックン。
しばらく、味噌汁を見つめて、どうせチビチビ飲んでも痛いんだ!と、やけくそ気味に
お椀を持ってゴクゴクゴク!
さすが〜!味噌汁を飲み干したのでした。術後にこんなヤツあまりいないかも。
お粥と鳥のエサは、さすがに無理なので、もうさげて薬を飲みました。

30分後、ずっと声が出なかったので小さく「ぁ〜」と言ってみた。お、出るじゃん。
「声、出ました〜」としゃべってみた。同室の患者さんが「へ〜、もう出るんだ」と
感心してくれました。どうやら痛みとめが聞いてきたみたいで、ゴックンしても
わりと大丈夫。急に元気になって早速タン助に電話。「もう声出るの?」とやっぱり
びっくり。

そして恐怖のお昼ごはん。今度は3分粥と鳥のエサとすったもも缶。鳥のエサは
お粥にまぜまぜして、完食!もも缶も冷たくて美味しい。食事を全部、平らげたので
最初のビビリはどっかに飛んでった。。。。

3時すぎ、タン助がやってきた。売店でハーゲンダッツを買ってきてもらってペロリ。
この手術後は、アイスクリームがバッチリ!これも体験者からの情報♪
ホントに美味しかった〜。そしてお昼にも飲んだ痛みとめのおかげで夕飯も
ばっちり完食。
手術後2日目
朝は4時に目がさめてしまった。夜に飲んだ痛みとめは、とっくに切れていて術後の
痛みが、戻ってきた。。。痛みは昨日と同じくらい。そうか。。。痛みとめがないと、
ダメなんだ。。。(T_T)
やっと6時になって電気がついた。でも、やれ痛い。それ痛い。どうにも痛い。
また、朝ごはん。昨日と同じだ。味噌汁をプチゴックン。いで〜!痛さも同じだ。
そして、どうせ痛いと、またやけ飲み。ゴクゴクゴク。でもそれだけ。そのまま鳥のエサ
は、あきらめて痛みとめを飲んだ。

痛み止めを飲むと、がぜん元気になる。おかげで昼も夜も食べられる。
看護婦さんが、「どうですか〜。この手術は後が痛いからタイヘンでしょう」
私「はい、薬がないと、まったく食べられません。なので朝は薬がきれてるので
朝ごはんだけは食べれません」と言ったら朝は、食事前に痛み止めを飲んでいいとの事。
よかった〜。これで3食食べれるぞ。相変わらず鳥のエサだが。。

この日もタン助にアイスクリームを買ってきてもらった♪
手術後3〜4日目
朝6時に痛み止めを飲む。これで安心して朝ごはんを食べれる。私にとってごはんを食べれない
というのは、もう大問題。
この日からお粥が5分になった。おかずが、鳥のエサからうさぎのエサになった。
うさぎのエサになったとたん、食べるのが辛くなってきた。実は痛いのは喉だけではなくて
舌と唇の端も傷で痛かったのです。あまりモグモグすると舌がとっても痛いし、そのまま
飲みこんだら、痛み止めは飲んでいても、激痛だし。食べる気がなくなってきて、この日はかなり
残してしまった。私の人生の中でいちばん食べない日だったかもしれない。

でもこの日は幼なじみが来てくれて、食堂にいって牛乳を飲んだ。これで栄養は大丈夫だろうと
思ったけど、栄養は体にたくさんため込んでいたので心配無用だった。
手術後5〜10日目
痛み止めは毎食1時間前に飲むようになっていた。それがいちばん食事しやすかったから。
看護婦さんは、お粥からごはんにしましょうか?と言ってくれたけど食べれる自信がなかったので
ずっとお粥にしてもらった。日に日に食べる量が減ってきた。流動食のうえ、腎臓食だったから。
あまりにも味がなくて、まずい。きっと味覚が戻ってきたからだろう。最初は舌も麻痺してたし。
食事はうさぎのエサからやっと人間のおかずになってきた。でもあまりにも食べなくなっていたので
同室の人からもらった和菓子とか、毎日脱走して玄関の外のベンチでカフェオーレを(う〜んおしゃれ)
飲んでいた。
10日たっても朝の痛みは、相変わらず。体重は面白いくらいに減ってきた。面白いというより
気持ちいいくらい。12日間で6Kg減った。これだけは嬉しい♪

そして、痛みはあるけど10日目に退院。
退院後(手術後13日目)
痛み止めは、15時に1回飲んだ。朝も昼も痛み止めなしでゆ〜っくり食べれるようになった。
午後になって、じわじわと痛みが出てきたので痛み止めを飲んだけど、昨日は1日に2回、今日は
1回。だんだん飲まなくても大丈夫になってきそう。

あとは、腎機能の結果がどうなってるのか。。。。。タンパク尿、減ってるといいなぁぁ。


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